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2021.11

未来の森を守ろう

■世界で起きていること
世界の森林は今、この瞬間も減少し続けています。森林面積は1990年の41.28億haから、2015年になると39.99億haまで減少しました。この25年間で1.29億ヘクタールもの森林が減少したということになります。これは南アフリカの国土面積に匹敵するそうです。この原因は気候変動による干ばつや森林火災などによる自然災害の他、プランテーションといった農地等への土地利用の転換や非伝統的な焼畑農業など様々です。私たちニールズヤードにとって関わりの深いオマーン産フランキンセンスの原料であるボスウェリアサクラ種はその希少性から乱獲により絶滅の危機にさらされています。

ニールズヤードが取り組むフランキンセンスの植樹プロジェクトはこちら 》

出典:環境省国際的な森林保全対策



■日本で起きていること
一方、日本の森林面積はこの50年間横ばい、森林資源は人工林が約3倍に増加*しています。一見問題がないように感じられますが、これは価格の安い輸入材が増えたことから国産材の需要が減り、森林資源が伐採されずに成長しつづけていることを表しています。このまま放置してしまうと地表の水を含める量も少なくなり、日光のあたらない木は根も浅いため、土砂崩れや洪水などの災害などを引き起こす危険性もあります。そして国産の需要が減ることで林業は衰え人が不足し、将来的には森林面積が減少していくことが懸念されています。

出典:林野庁「日本の森林・林業の今」



■ニールズヤードの取り組み
森林減少が進むこと。それは地球温暖化もさらに加速していくことにつながっていきます。日本では「植える、育てる、伐る、使う、植える」という循環を円滑にすることが、健全な山を守ること、将来的な森林保護につながります。ニールズヤードでは国産の木を大切に使用し、山に還元させていくために奈良県吉野郡吉野町の間伐材を積極的に使用しています。

2021年クリスマスコレクションの緩衝材は吉野ヒノキの間伐材を使用


神戸店、広島店ではリニューアル時に間伐材で作られたテーブルを設置。
木々の温もりを感じる空間に(画像は神戸店)

再生可能エネルギーを使用している表参道本社。象徴的なエントランスの壁に吉野杉の間伐材を使用

その他、ギフトボックスやリーフレットなどに使用している紙は可能な限りFSC認証*を受けた素材を選び、印刷はVEGETABLE OIL INK(植物油インキ)を使用することで、森林減少・劣化に歯止めをかけることに取り組んでいます。今後もホリスティックな環境保全活動を通して、人と自然豊かに共生できる未来を目指していきます。

*FSC:Forest Stewardship CouncilR(森林管理協議会)



森林減少は世界的に大きな問題ですが、環境に配慮された製品を選択することで私たちが取り組めることがあるのをご存知ですか?例えばスマトラではアブラヤシの単一栽培によって行われる森林破壊が問題となっています。アブラヤシは「パームオイル」という植物油の原料で、洗剤やボディソープなどの日用品やスナック菓子や即席麺などの食品の多くに使用されています。植物油とだけ書かれた原材料のものでしたら「RSPO認証*」をうけているものを選択しましょう。


そして、日本の森林を守ることにおいては、国産の木材や間伐材を使用することと同時に無駄なく使うことも大切です。今年のクリスマスコレクションで使用している奈良県吉野ヒノキの間伐材の緩衝材は、箱をあけると清々しい木の香りで、贈る人、贈られる人にも温もりが感じられる優しいギフトになりました。さらにこの緩衝材は暮らしの中で活用することができるので、そのアイディアを一部ご紹介します。

①ソープディッシュに
石鹸についた木くずはそのまま肘膝やカカトをスクラブしたりして洗って干してサステイナブルに使えます。
②野菜や果物の一時保管場所に
湿気をとってくれるヒノキを下にひくことで腐りにくくなります。
③米びつにローリエと一緒にいれて
除菌や除湿、防虫効果に。

その他、小さな袋にいれてクローゼットや靴箱にいれたり、入浴剤変わりに使用するなど、工夫次第でその活用方法は広がります。

日々の生活のなかで植物を育てたり自然に触れ合うことで、その心地よさや大切さを感じることも森林保全活動につながります。私たちの生活にも大きな恩恵をもたらしてくれる自然の恵みに感謝し、できることから取り組んでみてくださいね。

*RSPO Roundtable on Sustainable Palm Oil 持続可能なパーム油のための円卓会議

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