「土」にこだわった製品づくり
写真:ニールズヤード レメディーズ イギリス本社オフィス・
工場があるピースマーシュの風景
ニールズヤードの製品パッケージにあるこのマーク。何のマークだろう?と思われたことがあるかもしれません。
「SOIL ASSOCIATION - ORGANIC STANDARD」
これは、ソイルアソシエーション(英国土壌協会)のオーガニック認定を受けた製品であることを示しています。
世界で最初に設立されたオーガニック認定機関
ソイルアソシエーションは、第二次世界大戦後に始まった集約農法*によって、土壌がやせて荒れ果て、食物の栄養分が減少し、生態系が破壊されることを懸念したグループにより、1946年にイギリスで設立されました。
彼らの基本理念は「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく」というもので、その認定基準はEUの一般的なオーガニック基準よりも細かく、審査が厳しいことでも知られています。
一例としては、以下のような規定があります。
・過去5年以内に遺伝子組み換え作物が生産されていないこと。
・人工ナノ物質の使用を禁止すること。
・化学薬品、化学肥料、農薬を使用せずに栽培されていること。
・肥料には有機物による堆肥、植物の抽出物、ミネラルが使用されていること。
・工業地帯から離れた場所で栽培されていること。
これらの規定は、土壌、環境、栽培方法などに関して厳格であり、まさに「土壌協会」の名前が示すように、土の健やかさを基準としているのです。
なぜ、ニールズヤードは「土」にこだわった製品を目指すのか?
ニールズヤードでは、「肌につけたものは体の中に浸透していく」と考えています。
そのため、植物が育つ「土」にこだわりたいと考えています。農薬や化学肥料を使わずに育ったオーガニックの植物は、自分の力で厳しい環境から身を守り、強く生き抜く生命力を秘めているからです。
また、地中にしっかりと根を張り、土から養分を十分に吸収しようとします。その生命力が、私たちの健やかな体と心のバランスをとり、美しさを引き出してくれると考えています。
さらに、オーガニック農地では動物、植物、微生物が多様に共存し、バランスの取れた循環サイクルを繰り返します。農薬や化学肥料で土がやせ衰えることなく、環境を健やかに保つサステイナブルな生産が可能となるのです。
より豊かな毎日のために
「健やかであること」がこれまで以上に重要視される今、体と心の土台について意識を向けている方も多いかもしれません。体に取り入れるもの、肌につけるものが自分を作っています。
より豊かな毎日を送るために、「土」へのこだわりを製品選びの一つのポイントにしてみるのはいかがでしょうか。
* 集約農法:一定面積の土地に多量の資本・労働を投入し、高度に土地を利用する農業経営。化学肥料や農薬を多く使い、生産性だけを高める農法が採用されることが多い。