田村英子先生の「無意識に溜まるストレスのセルフチェックとケア」
― ニールズヤード ホリスティックスクール講師でもある、薬剤師・国際中医薬膳師の田村英子先生に執筆いただきました ―
自分を大切にするということは、毎日の自分の変化に気づいてあげることから始まります。
仕事やプライベートで忙しい女性たちが、自分をケアする時間を持てず、いつの間にか疲れが溜まり、「最近、なんだかピリピリしている」とか、「毎日だるくて、疲れが抜けない」などと感じている人も多いのではないでしょうか。
なんとなく調子が悪い状態を我慢して、そのまま放置すると、「どこから自分の身体に手をつけていいか分からない!」なんてことになりかねません。
毎日、セルフケアで自分に触れ、自分の変化に気づくことが、明日への自分に繋がります。
今回は「なんだか気持ちよくて明日もやりたくなる」、そんなセルフケアをお伝えします。
無意識の緊張はこんなところに現れる!気づいて簡単セルフケア
ストレスをはっきりと自覚していなくても、私たちは日々無意識にストレスを感じ、緊張していることが多々あります。
ストレスが溜まると、段々と怒りっぽくなり、感情の起伏が激しくなることもあります。さらに、ストレスと長く闘っているうちに、いずれ闘う力がなくなり、やる気が湧かない・疲れが抜けない状態になることもあります。
無意識のストレスがどんなところに現れるのかをチェックし、日々溜め込まずにケアしていくことが大切です。
~セルフチェックの3つのポイント~
(1)自分の肋骨の下に指を入れてみる
自分の肋骨の下に指を入れてみてください。抵抗を感じる、痛みを感じるなど、うまく指が入らない人がいます。これは緊張が続き、「気(エネルギー)」が巡らなくなった状態を示します。
横隔膜が過緊張状態で、呼吸が浅くなり、睡眠の質が悪く、イライラしやすいなどの症状が見られます。
<セルフケア>
自分の肋骨下を優しく、くるくると肋骨を動かすように撫でてみてください。徐々に呼吸が深まり、余計な力が抜けてリラックスするのを感じられると思います。
仕事や家事の合間に、20秒ずつ一日数回実践してみてください。
(2)耳を引っ張ってセルフチェック
耳の骨の硬い部分を引っ張った時に耳が硬くて痛みを訴える人が多くいます。これは頭周りの血行が悪くなることで、頭の凝りや頭痛、耳鳴りなどの不調につながります。
<セルフケア>
自分の耳を優しく引っ張りながら、ゆっくりと前に10回、後ろに10回くるくる回してみましょう。
緊張がほぐれることで、頭痛や耳鳴りを未然に防ぐことができます。頭がスッキリするのを感じられると思います。
(3)足首から足の両サイドを沿うように、太ももの付け根までくるくると撫でてチェック
体側(たいそく)には自律神経を担う経絡が通っています。緊張して体側が張って痛むなどの症状を訴える人がいます。痛みを感じなくても、撫でて緩む感じがあれば、ストレスが溜まっているサインです。
<セルフケア>
足首から足の両サイドを沿うようにくるくると太ももの付け根まで優しく撫でてください。
筋肉をほぐすことで、緊張が取れてリラックス感を得られます。
ボディオイルなどを使ってマッサージを
マッサージの時に合わせて使いたいのが、Woman’s Balanceの香りのボディオイル「ウーマンズバランス マッサージオイル」です。
「ローズ」「ゼラニウム」「クラリセージ」など女性のゆらぎにうれしい9種の精油をブレンドしています。
甘く華やかな香りに包まれながら、身体を優しく撫でてケアをすることで、自分の中にふわりとスペースが生まれるのを感じます。
毎日、自分に触れて、自分の変化に気づいてあげてください。
田村 英子
Eiko Tamura
◆日日漢方 代表薬剤師・国際中医師・国際中医薬膳師
1979年 東京生まれ
中学時代、父親がパーキンソン病という難病にかかり、闘病生活を送る両親を見て育つ。女性が自立して仕事をし、生涯働き続けることへの重要性を感じ、医療の道に進む。「健康」は体だけの問題ではなく、精神的、社会的に満たされて健康となりうるのだと実感する。
大学卒業後、3年間、薬剤師として調剤薬局に勤めるが、本当の意味での「健康」を目指し、自分自身の治癒力を高める漢方医学に魅力を感じ転身。17年間、都内漢方薬局や代替補完医療のクリニックでの勤務を終えた後、代々木上原に日日漢方を開業。漢方相談他、漢方の臨床経験をもとに、漢方や薬膳を取り入れた自己メンテンス方法を広め、日本に元気な人を増やすために講座を開いて活動中。
https://nichinichi-kampo.jp/