【発売記念】発案から7年!日本人のための前代未聞の化粧水ができるまで。
※本記事は、社外インタビュアーによるコラムです。
この秋、満を持して発売された「フランキンセンス インテンス ハイドレイティングエッセンス」。日本とイギリス、それぞれの熱い思いが込められた化粧水は、まさに渾身の逸品。完成までのストーリーを知ると、この化粧水の一滴一滴がとても愛おしくなります。
開発秘話を語るのは、ニールズヤードレメディーズ取締役 マーケティング本部の杉山佐枝。
実は彼女自身も、今回の化粧水誕生を熱望していたひとりでした。
日本処方の製品化が決まったときから“今年こそは!”と予定完成日をカレンダーに記入しては“消す”を繰り返し、いつの間にか5年。ようやく今年、悲願を達成できました。化粧水、美容液、クリームで完了するシンプルなエイジングケアは、忙しい人にも続けられるのが魅力です。
Q. 「フランキンセンス インテンス ハイドレイティングエッセンス」は日本のリクエストによって誕生したそうですが、今までプレミアムラインになぜ化粧水はなかったのでしょうか?
A. イギリス人と日本人の化粧水に対する考え方の違いが理由のひとつでした。
かねがねプレミアムラインになぜ、化粧水がないのだろう?という素朴な疑問は私だけでなく、代表取締役の梶原も感じていました。イギリス人のスキンケアでは化粧水はふき取り、美容液やクリームが保湿や美容成分補給という位置づけです。一方、日本のスキンケア市場では化粧水は必須アイテム。化粧水文化の違いと重要性を伝え、リクエストしたのが7年前のことでした。
Q. 日本処方の化粧水誕生まで5年!なぜ、これほどまでに時間がかかったのでしょうか。
A. 私たちがリクエストしたことをきっかけに7年前に本国の処方で製品開発が進められ、2021年に「フランキンセンス インテンス ハイドレイティングエッセンス」が誕生。その年にはMarie Claire UK Skin Award、2022年はNatural Health Beauty Awardを受賞し、ヨーロッパでは高評価でした。でも、私たち日本人が試してみると・・・。
ひとことでいうと、とろみが強すぎました。ドライな環境にいる欧米人の肌には最適でも、日本人のきめ細やかで弾力のある肌には浸透しにくく、次のステップまで時間を要しました。そこで再度、日本人の肌に合わせた化粧水の開発と処方を相談してみました。
Q. そのリクエストはハードルの高いものなのでしょうか?
A. 本来はあまりないケースです。実現できたのは、40年に渡る梶原と本国の信頼関係と、これまでの日本の実績のおかげです。イギリス側が私たちの真摯な気持ちを理解し、誠意を持って挑んでくれたことに感謝しています。
本国が日本処方の化粧水を作ってくれたことについては、多くのマスコミやコスメジャーナリストの方々からも称賛されました。もしかしたら、今回のプレス発表会でのいちばんのトピックだったかもしれません(笑)。
Q. 日本処方の化粧水を作る上で最も苦労した点は?
A. 「テクスチャーに尽きます。日本人の肌にすばやくなじむとろみ具合に調整することが、至難の技でした」と製品開発マネージャー、フラン・ジョンソンは語っています。100回以上の試作を繰り返し97の処方を試し、ようやく自信作となる日本処方にたどりつきました。
フランとはパンデミックを挟み、何度もミーティングを重ねました。日本人好みの化粧水のサンプルを送ったり、現地で探してもらったり。私たちは理想を形にするために様々な手を尽くしました。
テクスチャーについては、最初はいいとろみ具合でも時間とともに硬くなったり、柔らかくなったり、ときに分離してしまったり、とにかく安定しづらい。途中で諦めたくなる局面が何度もありましたが、勘がいいフランは私たちの思いを汲み、最後までがんばってくれました。
そうして、5年目にしてようやく「フランキンセンス インテンス ハイドレイティングエッセンス」の日本版が誕生し、私たちの悲願が達成されました。
Q. 日本処方の化粧水は年齢肌にどう働きかけますか?
A. 贅沢な美容成分がグッと入り*、肌の保水や潤い、キメ、ハリを底上げしてくれるイメージです。さらに、次に使う美容液やクリームの力を後押しするブースター的な働きも期待できます。
1ヶ月のモニターアンケートでも約9割の方が、肌のしっとり感、もっちり感が変わり、リピートを希望しています。「とろみがあるのに肌にスッとなじむのがいい」というコメントも多くいただき、長年の苦労が一気に報われました。メインターゲットは40代以降の女性でしたが、30代や男性にも好評価でした。本当にいいものは、世代やジェンダーを超えることを改めて勉強させてもらいました。
(2024年5月 30~60代 31名 当社調べ)
Q. この化粧水の冠であるフランキンセンスについて教えてください。
A. フランキンセンスの樹脂は砂漠の過酷な乾燥、強烈な紫外線から自らを守り、何度も修復します。私たちは、その強い生命力に着目し、30年以上にわたる研究の成果を美肌のために活かしています。
フランキンセンスはキリストの誕生を始め神々への捧げものとして、金と同等の価値がある貴重な香料として紀元前4000年前から使われてきました。深呼吸したくなるような穏やかな香りは、古代エジプトではクレオパトラがスキンケアに使っていたと伝えられています。
Q. スペシャルな使い方はありますか?
A. ちょっと贅沢に、コットンにたっぷり浸してお使いください。特に気になるところは、しばらくコットンを置いておくと驚くほどしっとりします。
もちろん、手でもよいのですが、その場合はハンドプレスをしっかりとしましょう。人の手には癖があり、顔の凹凸による塗りムラが生じてしまうこともあります。せっかくの美容成分を、肌にあますことなく入れ込むようになじませてください。
Q. 「フランキンセンス インテンス ハイドレイティングエッセンス」の日本版が目指したことは?
A. 年齢肌にとっての一期一会となる化粧水。私たちが目指したのはオーガニックでありながら、使用していく中で肌の保水を高め、潤いに満ちたハリ肌に導く高機能化粧水です。深い呼吸を誘うフランキンセンスの香りに包まれながら、植物の力をじっくりと肌で味わっていただける自信作です。
化粧水はなかなかスイッチしにくいアイテムですが、「今までの化粧水がもの足りなくなってきた」、「エイジングケアをシンプルにしたい」と感じている方の肌に寄り添いサポートします。どうぞこの機会にお試しください。
* 角質層まで
【高機能化粧水】エイジングケア(年齢に応じたケア)
フランキンセンス インテンス ハイドレイティングエッセンス
ニールズヤード史上最高峰の、フランキンセンス プレミアムケアラインから誕生した「高機能化粧水」。
100mL 9,570円(税込)
お話を聞いた人:
ニールズヤードレメディーズ取締役 マーケティング本部
杉山 佐枝
Sae Sugiyama
大学では有機化学を専攻し(偶然にもこの頃からオーガニックに縁がある)、卒業後はメーカーの研究所へ。化粧品ブランドでは英国のThe Body Shopが最初の出会いとなり、LUSHなどを経てナチュラル・オーガニック系ブランドのブランディングに従事。2017年からニールズヤードレメディーズへ。英国に日本市場についての理解を得る努力をしながら、日本顧客に英国オーガニックの素晴らしさを伝えることに従事している。