睡眠とアロマ~2人のスペシャリストによる、快眠セミナーレポート
表参道「ホリスティックスクール ニールズヤード レメディーズ」カンファレンスルームにて、2人のスペシャリストによる「睡眠とアロマ」をテーマとしたセミナーを2018/3/2(金)に開催いたしました。
眠りのお悩みを抱える方がたくさん出席くださった、当日の様子をレポートいたします。
参加いただけなかったみなさまも、ぜひご覧ください。
第1部 三橋美穂先生による「快眠メソッド」
セミナーは、三橋先生による睡眠についてのレクチャーからスタート。
季節の変わり目は体調変化に悩む人も多いですが、睡眠不足によってますます体調が悪化してしまうのだそう。
言い換えれば、よい睡眠をとることでこれらの不調を改善し、元気に過ごせるということ。
「最近なんだか、体調がすぐれない…」と感じている人こそ、ぐっすり眠る秘訣を知っておく必要がありそうです。
いいこと沢山、”睡眠”効果。
アメリカのあるシンクタンクの試算によると、睡眠不足による日本の経済損失は、なんと年間約15兆円。
三橋先生いわく、
「これだけの経済損失が生じてしまう理由は、睡眠不足が続くと生産性が落ちるから。海外の大きな産業事故も、作業員の睡眠不足が一因と指摘するレポートがたくさん報告されています」
とのこと。
逆に、よい睡眠がとれると集中力や記憶力がアップし、生産性も向上。免疫力も高まるため、健康にいいだけでなく、ストレスに強くなり、幸福感がもたらされ、美容にも効果的なのだといいます。
そこで、体にも心にもいいことずくめの眠り方として、三橋先生が提唱しているのが“快眠”です。
でも“快眠”って、“安眠”とどう違うのでしょう……?
「私が定義づけたのは、“安眠”はマイナスをゼロにする、疲れをとるための眠り。“快眠”は、マイナスをプラスに転換する、明日へのパワーを得る眠りです」
と三橋先生。
となると、今の自分が“快眠”できているのかどうかが気になるところ。
すると、三橋先生から以下のようなお話が。
「よい睡眠のバロメーターの一番のポイントは、“日中にイキイキと過ごせているかどうか”です。特に大切なのは、午前10~12時のすっきり感。この時間帯から元気に活動できれば、よい睡眠がとれているといえるでしょう」
睡眠のお悩み改善、5つの基本ルール
ではどうしたら、「眠れない」「起きられない」という悩みを解消し、“快眠”を得られるのでしょうか?
三橋先生からは、そんな疑問にお答えする“5つの基本ルール”のご紹介もありました。
1.体内時計を整える
なるべく同じ時間に起き、太陽の光を浴びて朝食をとる
2.活動的に過ごし、疲れをためる
適度な運動を心がけ、長い昼寝をしない
3.体温のメリハリをつくる
入浴によって、寝る前に体温差をつくる
4.就寝前はリラックス(副交感神経優位)
入浴後は、アロマ、音楽、ストレッチなどのリラックス法を
5.寝室・寝具が快適
おすすすめはパジャマ、腹巻、レッグウォーマー。枕の高さも大切なポイント
セミナーではこれらのルールについて三橋先生の詳しい解説があり、参加者のみなさんも興味津々。メモをとる方も多く、熱心に耳を傾けていました。
もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムから
○「前編:“快眠”って? 私の睡眠は正しいの?」はこちら >
○「後編:就寝前のちょっとした工夫で、幸せな睡眠を」はこちら >
三橋 美穂
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー
1万人以上の眠りの悩みを解決してきた睡眠のスペシャリスト。全国での講演活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュースも手がける。著書に『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社)ほか多数。
https://sleepeace.com/
栗山貴美子
<IFA/IFPA認定アロマセラピス・AEAJ 認定アロマセラピスト・Salon Bluelace主宰>
交通事故に遭った経験からホリスティックな療法に興味を持ち、アロマセラピーを学ぶ。習得した知識・スキルを活かし、約20年間ニールズヤード レメディーズに在籍。在籍中はアロマセラピートリートメントの施術を行うほか、講師としても活動。独立後はプライベートサロン「Salon Bluelace」を主宰。メディア・イベントでも幅広く活躍中。