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女性の味方のハーブ「クラリセージ」

ハーブの中で「女性の味方」といえば、ローズやゼラニウムなどが挙げられますが、『クラリセージ』も古来から民間療法などで使われてきた代表的な女性のためのハーブです。

よく料理に使われるキッチンハーブのセージ(コモンセージ、学名:Salvia officinalis)と同じサルビア属で、昔から「庭にセージがあれば医者いらず」と謂われるほどの効用をクラリセージも備えているとされています。さらに、アンバーを思わせる特有の香りから、香水やコロンの原料やワインの風味付けにも伝統的に使われてきました。

今回は、クラリセージの魅力と毎日への活用法をご紹介します。

なぜ、女性のためのハーブといわれているの?

クラリセージの学名は「Salvia sclarea」です。Salviaは「健康」や「救済」を意味するラテン語に由来し、治癒力のある植物として名づけられたといわれています。

実際、クラリセージの精油に含まれる特徴的な成分「スクラレオール」は、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つため、PMSや更年期など女性特有のお悩みへのケアに用いられてきました。

また、このスクラレオールは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやオキシトシンを増やす*1とされています。以前、テレビ番組でオキシトシンを増やす方法の一つとしてアロマが挙げられていましたが*2、中でもクラリセージがおすすめされており、その場で香りを試したタレントさんのオキシトシンの数値が上昇する場面もありました。

*1 論文「The Effects of Essential Oil on Salivary Oxytocin Concentration in Postmenopausal Women」
*2 2018年8月11日(土)日本テレビ系列「世界一受けたい授業」内で桜美林大学准教授、臨床発達心理士 山口創先生による「幸せホルモンオキシトシンで科学的に幸せになる方法」

幸福感を呼ぶ、クラリセージの香り

クラリセージの精油は「幸福感がある香り」や「陶酔感がある香り」と表現されることがよくあります。

以前、アロマの講義で聴いた「お酒が好きな人はクラリセージの香りが好きかもしれません」という講師の言葉が印象的でした。確かに、ビタースウィートな中にも爽やかなハーブらしさが感じられる、心地よい香りです。

私はこの香りに包まれると、スーッと眠ってしまいたいような感覚になるので、仕事中には使いすぎないように注意しているのですが、あとからワインの香り付けに使われると知った時には、とても納得しました。

濃厚な香りなので、単体で使うよりもラベンダーやゼラニウム、ベルガモットなど相性の良い香りと一緒に使うと、ほんのり甘やかな幸福感のあるブレンドになります。ぜひ試してみてください。

<参考書籍>
[改訂新版]ニールズヤード式アロマセラピーレッスンBasicVer.
ニールズヤード式 女性のための症状別ナチュラルケアBOOK

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